ドクターXと俳優西田敏行の最後の雄姿を見届けてきました。

Movies are really great.

どうも、アトム・クルーズです。

先日の日曜日、劇場版ドクターXを鑑賞しに行ってきた。

ドクターXと言えば、2012年から2021年まで、テレビ朝日系列でシーズ7まで放送された人気ドラマだ。(注:2020年は放送なし)
低迷・停滞した医療現場(主に大学病院)で、どこの病院にも医局にも属さないフリーランス、すなわち1匹狼のドクター大門未知子(演:米倉涼子)が、専門医のライセンスとたたき上げのスキルを武器に、忖度なしに命と向き合い救うドラマだ。

って、今更説明不要だったかな?
毎回、普通の医者が匙を投げるような患者を誰もがためらうような高難易度の術式でオペしてしまう所が爽快なのだが、何より面白いのは、決して権威に屈しず、その凄腕で黙らせてしまう所も魅力だろう。

映画でも相変わらずの活躍だったわけだが、実はこの映画は「FINAL」と銘打たれている通り、ドクターXというドラマの最後…つまり、最終回だったわけだ。
そのため、今まで深く触れられなかった大門未知子の過去の事や、あの人が最後あんなことになるなんて!といったことまで、内容は盛りだくさんだった。

だが、この映画には、実はもう一つの最後がある!
ドクターXと言えば、敵役「蛭間重勝」が有名だが、この蛭間を演じられた西田敏行さんが出演された最後の映画ともいえる作品なのだ!!

2024年10月17日、偉大な俳優西田敏行さんは天国へと旅立たれました。
同月の8日には、劇場版ドクターXの完成報告会見にも出席しており、元気な姿を見せていたのに…。
米倉涼子さんは、亡くなられる2日前に西田さんと会話しており、まさか2日後になくなるなどとは想像もしていなかったようだ。
ご本人は、この蛭間という役に特別な思い入れがあったようなので、この映画が上映されるのを本当に楽しみにされていたのではないだろうか。

同作品で海老名敬を演じている遠藤憲一さんは、西田さんのアドリブのおかげで、今の海老名と言うキャラがいると言っているほど、作中にアドリブを多く入れることで有名だ。

西田さんのアドリブは、いつも内容に沿った、理にかなったものがほとんどで、そのやり取りの中でどんどん海老名というキャラクターが育って行ったと言う。
最初はただのコワモテの外科医だったのだが、最終的には『コワモテだけどなんか憎めない哀愁のあるキャラ』になったとか。

今、TVerで以前のエピソードを見ることが出来るのだが、それを見ると確かに最初は全然違う。
海老名は、キリっとした表情をしており、自信に満ち溢れた野心家といったキャラだった。
だが、回を増すごとに、段々声のトーンが下がっていき、眉毛も徐々にハの字になって行く。
最初は、病院長目前だった男のはずが、紆余曲折を経て秋田に飛ばされることに…
普通のドラマならほぼここで出番終わりのはずだが、なんとバイトのドクターとして医局に戻ってきたり、そこから再度上り詰めたりと、主役以上の波乱万丈の人生を送るキャラとして、作中でも愛されてきた。
これも全て、西田敏行さんが育ててくれたお陰だたと遠藤さんは語っている。

随分昔聞いた話だが、映画の撮影の時、とある女優さんが西田さんの背中に惚れたそうだ。
正直、見た目はあの感じだし、キャラも濃いしタイプじゃないけど、撮影途中に遠くを眺めているその背中を見た時に、なんてカッコいい人なんだと思ったという。

そう言えば、先日旅立たれた、火野正平さんにも同じような所があり、モテ男と言われれた要因は顔じゃなくて、その立ち居振る舞いや人に対する接し方だったという人もいる。

要するに、オーラが凄かったんだろう。

今は、何かにつけて外見が重視されるが、本当のカッコ良さって人としての在り方なのかもしれないね。

ドクターXの話しから、随分ズレたけど、映画の中の西田さんはまだまだお元気で、亡くなったなんて信じられない気持ちでいっぱいだった。

改めて、名優、西田敏行さんのご冥福をお祈りします。

Thank you, Toshiyuki Nishida.

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