お客様の声をお届け【アトムプリントpress】vol.3  有限会社カジタニ金属様(東大阪市玉串町)


「有限会社カジタニ金属」(東大阪市玉串町)

大阪市生野区に本社を構える「有限会社カジタニ金属」さんは建築金物を主に取り扱う金物屋さん。昨年、カジタニ金属さんが開発された阪神タイガース球団承認応援グッズ「カブトラ」という兜がヒットし、様々なシリーズへの展開に挑戦されています。
 
今回は東大阪市玉串町の工場にお邪魔し、代表取締役の鍛冶谷(かじたに)さんにお話をお伺いしました。

 

「カジタニ金属」工場のご紹介

 

まずは工場を拝見!

玉串と生野の2箇所に工場があり、こちら玉串は主にプレス加工を行う工場になります。

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工場内で一番古い機械と一緒に写る鍛治谷さん

 

 

 

約14人のスタッフが状況に合わせて機械を担当

 

――いろいろな機械がありますね

 

鍛治谷さん(以下、鍛治谷):35トンとか80トンとかトン数の違いでさまざまあるんです。加工する金属の板厚と大きさで機械を使い分けています。

 

――主にどんな金物を作られているのですか?

 

鍛治谷:「ラッチ」「打掛」「丸落とし」の3つが主な製品になります。扉の鍵になるのですが、最近では災害があったりしたときの仮設住宅等によく使われていますね。

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左から「ラッチ」「打掛」

 

あんなところに甲冑が!

 

鍛冶谷:ここにあると少し怖いですよねw

 

――何に使う甲冑なのでしょう

 

鍛冶谷:イベントのために作った甲冑なんです。ファイバー紙でできた箱の金具を加工している時にファイバー紙の廃材でなにかできないかと思ったのが始まりです。ミニチュアの甲冑を作ってみて、子ども向けのワークショップを開催していました。

玉造に縁のある真田幸村のイベントの際に考案されたミニチュア甲冑第1号

 

鍛冶谷:そこで実際に着れる甲冑を作れるのではと思い、作ってみるといろんなところから「イベントに使いたい」と要望があり、甲冑レンタルへと展開していきました。

 

――紙となると量産は難しくないのでしょうか?

 

鍛冶谷:ファイバー紙は硬い素材なので、うちの金属加工技術を使って作れるんです。

 

――加工技術を活かしてさまざまな事業を展開されているのですね。

 

これは見たことのある配色とロゴ!

エルメットシリーズとして販売している阪神タイガース球団承認応援グッズ「カブトラ」

 

2024年スローガンver.

鍛冶谷:甲子園に5人くらいで被って応援に行ったところどこで買えるのかと反響があったので、阪神に承認をもらって製品化しました。
前のエンブレムが付け替えれる仕様なので、いろんなシリーズに展開できるんです。

 

――エンブレムのデザインで印象がガラリと変わって面白いですね。

 

鍛冶谷:甲冑レンタルの時も、地域に合わせて家紋を付け替えると喜ばれますね。

 

 

カジタニ金属の思い

 

建築金物はずっと必要なもの

 

――今年で開業45周年のカジタニ金属さん。開業のきっかけは?

 

鍛冶谷:2代目なんですけど、親父がもともと職人で独立する形で開業しました。その流れで始めは自動車メーカーからのお仕事をいただいてたんです。

 

――そこから徐々に建築関係へ?

 

鍛冶谷:海外の製品の方が値段が安いという風になって…そのときに建築関係の方が廃業されることになって加工先を探しておられたんです。それで建築金物をやらしていただくことになりました。

 

 

鍛治谷:まー少し売れ出すと海外の安いものが出てくるんですが…ただ、海外の安いものは出回るのは早いですが、やめるのも早いので、そうなるとうちに注文がくるんです。建築金物の注文はなくなりはしないですね。

 

 

――衣食住の住に関わるものなのでずっと必要なのですね。

 

 

 新しいものを考えて

 

――コロナ禍を経てワークショップは少しずつ復活していっているのですか?

 

鍛冶谷:定期的にやっているのは生野区で年1回ですね。なので年1回は新しいネタを出していくんです。

 

鍛治谷:これは犬のリードかけを考えて作ったんです。ペットショップに置いてもらったりとかしてました。

リードかけ「おてかけ」

 

――今、開発しているものなどはありますか?

 

鍛治谷:今は金属加工の得意分野を活かしてカブトラを飾れる台を作ろうと考えてるんです。カブトラを購入してくださった方の中には家に飾っていただいている方も多いそうで。武将のほうにも流用できますし。

 

エルメット台座の試作品

 

鍛治谷:あと、去年大河ドラマ「どうする家康」をやっていた流れで静岡県で戦国ブームがあるらしいんです。そこでサービスエリアの戦国お土産コーナーにエルメットシリーズで武将の兜を置いたらどうやっていう話があって進めているところです。

 

――絶対買いますよね、観光で来られる外国の方などは特に

 

 

今後の夢~エルメットの事業を拡大、新しい技術への挑戦

 

――お話を聞かせていただきありがとうございました!最後に今後の夢、目標を教えてください。

 

鍛冶谷:今は「カブトラ」があるので、エルメットで他の球団とのコラボを実現させたいですね。他にも金属に直接プリントする技術を活かして何かやれないかなと思ってます。

 

鍛冶谷:金物だと珍しいから買ってくれるわけではなく、動いたら(機能したら)いい人はプリントが入っているものをわざわざ買わないですから。金物が「何か」についていたらの「何か」がお客さんなので、どこに持って行ったら使ってくれそうかなといつも考えてます。

 

長年さまざまなアイテムを製作させていただいております!

 

キャラクター

鍛冶谷:主に取り扱っている金具に顔を付けてもらう形で依頼しました。立体的にしてこの子たちを作るワークショップなんかもしてます。

 

左から「ウッチー」「マルオ」「ラッチ」

 

ファイバー紙でできた「マルオ」

 

 

ユニフォーム

3体のキャラクターがあしらわれたデザイン。ポロシャツやジャンパーなどに展開

 

 

カッティングシート

車や工場のシャッターにもキャラクターたちが

 

真田幸村風「マルオ」

 

――今後作ってみたいアイテムなどはありますか?

 

鍛冶谷:エルメットのTシャツを作らなあかんな―と思ってます。 あとはエルメットを入れるカバンとかセットで作りたいですね

 

 

ロゴやデザインのリメイクも行っていますのでぜひご相談ください!

 

訪問させていただいたお客様

有限会社カジタニ金属
金属加工
本社:〒544-0001 大阪府大阪市生野区新今里4丁目6番16号
工場:〒578-0932 大阪府東大阪市玉串町東3丁目4番66号
メールアドレス:onechance@kajiyan.com
HP:https://kajiyan.com/

 

ありがとうございました!

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