お客様の声をお届け【アトムプリントpress】vol.4　 マオチ工業株式会社様（守口市南寺方東通）

まずは工場を拝見！

作業中の小杉尚司さん

――主にどのような製品を作られているのですか。

小杉尚司さん(以下、尚司)：半導体関連の製造装置に使う部品がメインで他にも航空機の部品とか医療機器の部品とかですね。

様々な加工サンプルを見せていただきました。

尚司：うちの加工方法は主に削り出しなんです。

――ひとつひとつの部品がとても重要な機械の一部に使われているのですね。

小杉菜穂美さん(以下、菜穂美)：これは上の樹脂が製品で下は加工するのに必要な樹脂を固定するため部品なんです。

菜穂美：この樹脂を加工している機械が固定したところだけを削るのではなく、自由に動いて削っていくので加工関連の方が見られた時は結構喜ばれますね。

ロボドリル同時5軸仕様(一般的な3軸仕様より自由に動いて加工できる)

尚司：こんなん作ってって寸法とか図面をもらえればいろいろ作れますよ。

菜穂美さんのアイデアから生まれた試作品

アルミの磨きキッド試作品

菜穂美：光る泥団子とか公園で親御さんが子どもと一緒に泥団子を磨いてるのを見て、人は磨くのが好きだと思って試しに作ってみたんです。

菜穂美：もともと加工の中にも「磨く」っていう工程があって、例えばプラスチックを加工するための金型に刃物目があると全てプラスチックにうつってしまうんです。

削った跡が線のように残っているのが刃物目

菜穂美：その刃物目を消すために「磨き」をするんです。この試作品はその応用ですね。

――磨きも加工のなかの大事な工程なのですね。

菜穂美：球体磨くの楽しかったですよw

――球体に枠がついてますがどうやって加工されたのでしょうか。後から枠を？

菜穂美：これも最初は立方体から削り出してるんです。

尚司：枠に2,3本棒をつけながら加工して最後に棒を切ってフリーになるっていう。

――そういった加工方法もあるのですね。

非売品ですがこんなグッズも

菜穂美：これ流行った時に子どもに頼まれて作ったんですけど…

――鬼滅の刃の主人公炭治郎がつけているピアス！

尚司：溝の部分とか全てうちで加工してるんです。

尚司：生産方法の違いでアクセサリーとかは価格的に売れるものにはならないんですけどこういうのも作れます。

菜穂美：精密すぎてねw

ありきたりなものにならないように

――2022年に設立されたマオチ工業さん。設立のきっかけは？

尚司：独立願望があったんです。もともと株式会社マテックスの中に仕切りを隔てて樹脂部門と金属部門があって、そこの金属部門にいたんです。

尚司：そこで基本的にひとりでやりつつ20年くらい妻に手伝ってもらいながら勤めた後、「仕切りから金属部門側を借りて独立したい」って言ったら「いいよ」って言ってもらえて。

――もともとモノづくりが好きだったんですね。

尚司：結構楽しいですよひとりでやってて。

――社名の「マオチ」の由来を教えていただけますか。

尚司：娘のあだ名が「まおち」なんです。

菜穂美：娘の「まお」が友達から「まおち、まおち」と呼ばれていて社名にしていいか聞いたんです。

尚司：「小杉」とか「守口」とかつけてありきたりなものにならないようにしたくて

――覚えやすくてかわいい社名ですね。

小杉：ロゴもマオチの「MOC」の「OC」を削っているイメージの形ですね。「まお」の「お」も妻と同じ「穂」なので稲穂とドリルを合わせたようなロゴにしてもらったんです。

マオチ工業さんのロゴ

 昔ながらのイメージを崩したい

――名前やロゴを通してポップさが印象的ですね。

尚司：昔ながらある金属加工は男性の職場のようなイメージはやめたいなと思って。

菜穂美：パートの女性スタッフの方も私と一緒に現場の機械を動かしてもらったり。

作業中の菜穂美さん

菜穂美：傷が絶対にダメな部品もあるので、丁寧に扱ってもらいながら検品とかの繊細な作業でも活躍してもらってます。

今後の夢～まずは引越し！楽しい会社を作りたい

――お話を聞かせていただきありがとうございました！最後に今後の夢、目標を教えてください。

尚司：1月半ばに大東市のここより少し広いところに引っ越す予定なんです。

菜穂美：なのでとりあえず無事に引越しw

――機械が移動とかで壊れたら大変ですものね。

尚司：あとは、たくさんの従業員の方に来ていただいて楽しい会社を作りたいですね。

菜穂美：女性が働きやすく、活躍出来る製造工場にしたいですね。

パーカー・スウェット・Tシャツ・ポロシャツ

初めにTシャツとポロシャツを、追加で秋冬用に同じデザインのスウェットとパーカーを製作させていただきました。

モチーフになった工具と一緒に

――よく見たら工具と分かるような普段使いできるデザインですよね。

尚司：パートさんもこれ着て公園でママ友とお話してたりとか。宣伝効果にもなりますね。

袖にはロゴと社名がプリントされています。

菜穂美：女性スタッフにも着てもらいたかったので透け感とか実際に見に行けて良かったです。

――今後作ってみたいアイテムなどはありますか？

尚司：引越した先に飾る旗とか。

菜穂美：旗とまではいかなくてもしっかり額縁に入れてなにかの記念にいいかもね。

アトムプリント店舗には豊富な生地サンプルをご用意！季節ごとのユニフォームや記念品などお気軽にお問い合わせください！

マオチ工業株式会社
アルミ・樹脂素材の精密加工
住所：〒574-0053　大阪府大東市新田旭町6番19号　(2025年1月半ばに守口市から移転予定)
電話：06-7633-8352
メールアドレス：kosugi@maochi.jp
HP：https://www.maochi.jp/

ありがとうございました！